AllPrep DNA/RNA Kits

スピンカラム式および 96 ウェルフォーマット、少量サンプルの場合を含めて細胞や組織からの DNA と RNA を同時精製

あなたにとって持続可能性は重要ですか?
選択した製品に代わるもっと環境に優しい代替品をお探しなら、これ以上探し回る必要はありません。

AllPrep DNA/RNA Mini Kit (50)

カタログ番号 / ID.   80204

For 50 minipreps: AllPrep DNA Spin Columns, RNeasy Mini Spin Columns, Collection Tubes, RNase-Free Water and Buffers 
Kit
AllPrep DNA/RNA Kit
Eco-friendlier kit
カラムタイププレートタイプ
Mini
Micro
96 well
AllPrep DNA/RNA Kitsは分子生物学的アプリケーション用であり、疾病の診断、予防、あるいは治療に使用することはできません。
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特徴

  • 同一サンプルから高品質なDNAおよびRNA
  • 貴重なサンプルから最大収量のDNAおよびRNA
  • 迅速で効率的な精製プロトコール
  • 96ウェルプレートには専用のプロトコール
  • ダウンストリームの様々な解析に適したDNAおよびRNA

製品詳細

AllPrep DNA/RNA Kitは、細胞や組織サンプルからゲノムDNAおよびトータルRNAの同時精製できるキットです。各サンプルを別々の精製手順用に2つに分ける必要がないため、最大限のDNAとRNA収量が得られます。精製したDNAとRNAは別々に溶出します。

AllPrep DNA/RNA MicroおよびMini Kitは、QIAcube Connectで自動化できます。AllPrep DNA/RNA 96 Kitは、最大96個のサンプルからゲノムDNAおよびトータルRNAをハイスループットで精製するのに適しています。

パフォーマンス

培養細胞や溶解しやすい組織の少量のサンプルをAllPrep DNA/RNAテクノロジーで処理できます(表「AllPrep DNA/RNA Micro Kitを使用した組織からのDNAおよびRNAの最適収量の例」を参照)。ゲノムDNAの精製には新しいAllPrep DNAスピンカラムを使用し、トータルRNAにはRNeasy MinEluteスピンカラムを使用します。培養細胞からはAgilent RIN 値が10に近いトータルRNAを安定して得ることができます。ゲノムDNAおよびトータルRNAは、広いダイナミックレンジで信頼性の高い定量性を示します(「 広いダイナミックレンジ」 を参照)。

AllPrep DNA/RNA Micro Kitを使用した組織からのDNAおよびRNAの最適収量の例

組織(5 mg) DNA収量 (µg)* RNA収量 (µg)*
心臓 3.89 2.00
2.60 3.08
腎臓 11.33 12.70
肝臓 32.40 16.02
肺がん 9.65 24.63
脾臓 20.50 43.51
胸腺 34.90 56.89
26.71 27.38

シンプルなワークフローで1つのサンプルからDNAとRNAの抽出が可能です。精製されたゲノムDNAの長さは平均 15–30 kb であり、マルチプレックスPCRで良好な結果が得られます(図「  8つの標的のマルチプレックスPCR」を参照)。トータルRNAはRIN値が10と高品質であり、RNAがインタクトであることを示します(図 「 トータルRNAとゲノムDNAの同時精製」および図「  高品質のトータルRNA」を参照)。

AllPrep DNA/RNAテクノロジーは便利な96ウェルフォーマットにも対応しており、さまざまな細胞や組織から高品質のDNAとRNAを、効率良く精製することもできます(表「AllPrep DNA/RNA 96 Kitを使用して組織から精製した高品質のRNA」および図「 96ウェルフォーマットでのDNAおよびRNAの再現性の高い精製」)。

AllPrep DNA/RNA 96 Kitを使用して組織から精製した高品質のRNA

ラット組織 RIN 値*
肝臓 9.4
肺がん 9.5
脾臓 9.6
胸腺 10.0

RNaseまたはDNase処理を追加で行う必要はなく(図「 ゲノムDNAの混入のないRNA」を参照)、精製されたDNAは、ダウンストリームのアプリケーションにそのまま使用できます(図「 信頼性の高いマルチプレックスPCR解析用の高品質なDNA」)。

図参照

原理

AllPrep DNA/RNA Kitは、同一の細胞または組織サンプルからゲノムDNAとトータルRNAの両方を精製するよう設計されています。各サンプルを個別の精製用に分ける必要がないため、DNAとRNAを無駄なく回収できます。追加のRNaseまたはDNase処理を必要とせず、さまざまな組織から高品質なDNAおよびRNAを効率良く精製することができます。精製されたDNAとRNAは、個別に溶出し、ダウンストリームのアプリケーションにすぐ使用することができます。96ウェルフォーマットでの処理に対応しているためAllPrep DNA/RNAテクノロジーは、ゲノミクスおよびシステム生物学におけるサンプル調製の理想的なツールとなります。

操作手順

シンプルなスピンカラムワークフローにより、同一サンプルから高品質のDNAおよびRNAを精製できます(フローチャート「 AllPrep DNA/RNAの操作手順」を参照)。培養細胞および溶解しやすい組織のいずれも処理することができます。ゲノムDNAの精製には新しいAllPrep DNAスピンカラムを使用し、トータルRNAにはRNeasy MiniまたはRNeasy MinEluteスピンカラムを使用します(AllPrep DNA/RNA Micro Kit)。

Buffer RLT Plus(AllPrep DNA/RNA Micro KitおよびAllprep DNA/RNA Mini Kitに同梱)中で組織を破砕し、ホモジナイズする際、過剰な泡立ちが生じる可能性があります(Allprep DNA/RNA 96 KitではBuffer RLTを用いるため、これは生じません)。破砕とホモジナイゼーションを開始する前に、Reagent DX(別売)をBuffer RLT Plusに最終濃度が0.5%(v/v)となるように添加することで、大幅に泡立ちを低減できます。Reagent DXは、本キットとの組み合わせて検証されており、RNAの純度やリアルタイムRT-PCRなどのダウンストリームのアプリケーションに影響はありません。Reagent DXを含むBuffer RLT Plusは、室温(15~25ºC)で少なくとも9ヶ月保存できます。

Supplementary protocolにより、タンパク質の精製も可能です。各サンプルからDNA、RNA、タンパク質を定期的に調製する実験の場合、AllPrep DNA/RNA/Protein Mini Kitを代わりに使用することもできます。

AllPrep DNA/RNA 96 Kitは96ウェル精製用プレートを用いたキットで、DNAおよびRNAの両方をハイスループット処理できます。プレートは、遠心(Centrifuge 4-16およびPlate Rotor 2 x 96)またはバキューム(QIAvac 96)と遠心の組み合わせを用いて迅速かつ簡便に処理できます。培養細胞および溶解しやすい組織の両方に対応しています。

AllPrep DNA/RNA Kitは、同一サンプルから複数の検体を調製するためのQIAGENソリューションの一部です。これらには、組織内のDNA、RNA、タンパク質を安定化させるAllprotect Tissue Reagentや、細胞内のDNAやRNAを安定化させるRNAprotect Cell Reagentが含まれます。いずれの試薬も室温での迅速に安定化することができます。また、TissueRuptorやTissueLyserシステムを用いて、ロースループットからハイスループットまで迅速に組織を破砕できます。

図参照

アプリケーション

精製されたゲノムDNAの長さは、ホモジナイゼーションの条件によって平均15 kb~30 kbとなり、次世代シークエンシング、サザンブロット解析、ドットブロット解析、スロットブロット解析、さらにPCRやマルチプレックスPCRなど様々なアプリケーションに適しています。

精製されたトータルRNAは、RNA-seq RT-PCRやリアルタイムRT-PCR、ディファレンシャルディプレイ、cDNA合成、ノーザンブロット、ドットブロット、スロットブロット解析、さらにマイクロアレイなど様々なのアプリケーションに使用できます。

Supplementary protocolにより、タンパク質の精製も可能です。精製されたタンパク質は変性しており、SDS-PAGE、ウェスタンブロット、2Dゲル電気泳動などのアプリケーションで使用できます。

Comparison of AllPrep DNA/RNA Kits

機能 AllPrep DNA/RNA Micro Kit AllPrep DNA/RNA Mini Kit AllPrep DNA/RNA 96 Kit
アプリケーション PCR、RT-PCR、real-time PCR、
cDNA合成、マイクロアレイ、ブロッティング
PCR、real-time PCR、マイクロアレイ、
ブロッティング
PCR、real-time PCR、マイクロアレイ、
ブロッティング
溶出量 DNA: 30 µl; RNA: 10 µl 100 µl 50–100 µl
フォーマット スピンカラム スピンカラム 96 ウェルプレート
主なサンプルの種類 細胞、組織 細胞、組織 培養細胞、溶解しやすい組織
処理 手動(遠心) 手動(遠心) 手動(遠心および/またはバキューム)
精製産物 ゲノムDNAおよびトータルRNA ゲノムDNAおよびトータルRNA トータルRNA、DNA、miRNA(オプション)
サンプル量 5 x 105細胞または 5 mg 組織 1 x 107 細胞または 30 mg 組織 最大 2 x 106 細胞/最大 10 mg 組織
技術 シリカテクノロジー シリカテクノロジー シリカテクノロジー
ランあたり、または調製あたりの時間 35 min 35 min 60 min
収量 多様 多様 多様

裏付けデータと数値

リソース

Certificates of Analysis (1)

出版物

Simultaneous targeting of TGF-β/PD-L1 synergizes with radiotherapy by reprogramming the tumor microenvironment to overcome immune evasion.
Lan Y; Moustafa M; Knoll M; Xu C; Furkel J; Lazorchak A; Yeung TL; Hasheminasab SM; Jenkins MH; Meister S; Yu H; Schlegel J; Marelli B; Tang Z; Qin G; Klein C; Qi J; Zhou C; Locke G; Krunic D; Derner MG; Schwager C; Fontana RE; Kriegsmann K; Jiang F; Rein K; Kriegsmann M; Debus J; Lo KM; Abdollahi A;
Cancer Cell; 2021; 39 (10):1388-1403.e10 2021 Sep 9 PMID:34506739
Anti-PD-1/L1 lead-in before MAPK inhibitor combination maximizes antitumor immunity and efficacy.
Wang Y; Liu S; Yang Z; Algazi AP; Lomeli SH; Wang Y; Othus M; Hong A; Wang X; Randolph CE; Jones AM; Bosenberg MW; Byrum SD; Tackett AJ; Lopez H; Yates C; Solit DB; Ribas A; Piva M; Moriceau G; Lo RS;
Cancer Cell; 2021; 39 (10):1375-1387.e6 2021 Aug 19 PMID:34416167
NTRK Fusion Genes in Thyroid Carcinomas: Clinicopathological Characteristics and Their Impacts on Prognosis.
Pekova B; Sykorova V; Mastnikova K; Vaclavikova E; Moravcova J; Vlcek P; Lastuvka P; Taudy M; Katra R; Bavor P; Kodetova D; Chovanec M; Drozenova J; Astl J; Hrabal P; Vcelak J; Bendlova B;
Cancers (Basel); 2021; 13 (8) 2021 Apr 16 PMID:33923728
Engineered virus-like particles for transient delivery of prime editor ribonucleoprotein complexes in vivo.
An M; Raguram A; Du SW; Banskota S; Davis JR; Newby GA; Chen PZ; Palczewski K; Liu DR;
Nat Biotechnol; 2024; 42 (10):1526-1537 2024 Jan 8 PMID:38191664
Engineered virus-like particles for efficient in vivo delivery of therapeutic proteins.
Banskota S; Raguram A; Suh S; Du SW; Davis JR; Choi EH; Wang X; Nielsen SC; Newby GA; Randolph PB; Osborn MJ; Musunuru K; Palczewski K; Liu DR;
Cell; 2022; 185 (2):250-265.e16 2022 Jan 11 PMID:35021064