HotStarTaq DNA Polymerase

最小限の至適化で特異性の高い増幅反応

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商業用のバルク製品、カスタマイズ製品、最適化された製品が必要ですか? QIAGENでは、ロジスティクスやコンプライアンスなどのサポートも行っています。QIAGEN Strategic Partnerships & OEMにお問い合わせください。

HotStarTaq DNA Polymerase (250 U)

カタログ番号 / ID.   203203

250 units HotStarTaq DNA Polymerase, 10x PCR Buffer, 5x Q-Solution, 25 mM MgCl2
MX$3,585.00
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数量
250 U
1000 U
5000 U
25,000 U
HotStarTaq DNA Polymeraseは分子生物学的アプリケーション用であり、疾病の診断、予防、あるいは治療に使用することはできません。
商業用のバルク製品、カスタマイズ製品、最適化された製品が必要ですか? QIAGENでは、ロジスティクスやコンプライアンスなどのサポートも行っています。QIAGEN Strategic Partnerships & OEMにお問い合わせください。

特徴

  • 最小限の至適化
  • 高いPCR特異性
  • 取り扱いが簡単、室温でのセットアップが可能

製品詳細

HotStarTaq DNA Polymerase は抗体によるホットスタートシステムではなく、化学修飾によるホットスタートを利用しているため、最初の熱活性化ステップまではポリメラーゼ活性は全くありません。HotStarTaq DNA Polymerase には、非特異的な増幅産物、プライマーダイマー、バックグラウンドを最小限に抑える画期的なQIAGEN PCR Buffer が入っています。また増幅困難なテンプレート(例;GC リッチ)の効率的な増幅を実現するQ-Solutionも含まれています。

パフォーマンス

HotStarTaq DNA Polymeraseは全てのロットで、低コピー数のターゲットを増幅する実験によりPCR特異性の厳密さや再現性をチェックするなど、広範囲の品質管理テストを受けています。HotStarTaq DNA Polymeraseは他社のキットに比べて高性能で、特異性と感度の高いホットスタートPCRを実現します (図“ 異なるプライマー/テンプレートシステムにおける高特異性”、“ 卓越した性能”および表)。キットに付属の画期的なPCRバッファーは、様々なPCR条件において特異性を実現し、至適化は最小限に抑えられます(図 “ 幅広い至適アニーリング温度” および“ 異なったマグネシウム濃度への適応”)。また、キットに付属のQ - Solutionにより、不適切なPCR条件を改善することができます(図 “ 増幅困難なテンプレートの増幅”)。これらの成分により様々なアプリケーションで特異的な増幅を実現します(図 “ RT-PCRにおけるホットスタートの効果”および “ 高感度のシングルセルPCR”)。

ホットスタート法の比較 
HotStarTaq DNA Polymerase ホットスタート酵素AII 抗体利用 マニュアル ワックスバリア
特異的な増幅 ++ + + +/– +/–
PCR至適化の不要性 ++ +/– +/–
取り扱いの簡便さ ++ ++ +
HotStarTaq DNA Polymerase 詳細データ

濃度:5 units/µl
組み換え酵素:Yes
基質アナログ:dNTP、ddNTP、dUTP、biotin-11-dUTP、DIG-11-dUTP、 fluorescent-dNTP/ddNTP
エクステンション速度:72℃ で2~4 kb/min 
半減期:97℃で10分、94℃で60分 
増幅効率:≥105
5'–>3' エキソヌクレアーゼ活性:Yes
余分なA付加:Yes
3'–>5' エキソヌクレアーゼ活性:No
ヌクレアーゼの混入:No
RNasesの混入:No
プロテアーゼの混入:No
自己プライマー活性:No 

  

図参照

原理

Taq DNA Polymeraseを修飾したHotStarTaq DNA Polymeraseは、ホットスタートPCR において高い特異性を実現します。本キットには、2種類の陽イオンを含む画期的なPCRバッファー、Q-Solution、MgCl2が入っています。

HotStarTaq DNA Polymerase

HotStarTaq DNA Polymeraseは、常温では不活性状態でポリメラーゼ活性はありません。この特性により、PCR セットアップや最初のPCR サイクル中の低温での非特異的なプライマーのアニーリングやプライマーダイマーの形成を回避できます(図“ ホットスタートPCRで最高のパフォーマンスを実現”および“ 異なるプライマー/テンプレートシステムにおける高特異性”)。HotStarTaq DNA Polymeraseは、95℃、5 分間のインキュベーションステップで活性化され、このステップは既存のサーマルサイクリングのプログラムに容易に導入できます。

QIAGEN PCR Buffer

QIAGEN PCR Buffer は、各PCRサイクルでアニーリングステップ中にプライマー特異的な結合の割合を非特異的な結合に対して高めることにより、各PCRサイクルの特異的な増幅を維持します(図“ プライマーアニーリングの特異性増大”)。このバッファーはユニークな配合比のKClと (NH4)2SO4を含み、従来のPCRバッファーに比べ、幅広いアニーリング温度やMg2+濃度の範囲で厳密で特異的なプライマーアニーリングを実現します。従って、異なるアニーリング温度あるいはMg2+ 濃度を用いて行なうPCRの至適化は最小限ですみ、または不要なこともあります(図“ 幅広い至適アニーリング温度”および“ 異なったマグネシウム濃度への適応”)。 

Q-Solution

HotStarTaq DNA Polymeraseに入っているQ-Solutionは、DNAの融解を変更することにより増幅困難なテンプレートの増幅を促進する革新的なPCR添加物です。このユニークな試薬により、高度な二次構造をもつテンプレートやGC リッチなテンプレートなどにより生じる不適切なPCR 条件が改善されることがあります(図“ 増幅困難なテンプレートの増幅”)。DMSOのような汎用されているPCR添加物と異なり、Q-Solutionは一定の濃度で作用し、毒性もなく、PCR純度は保証されています。Q-Solution の添加により、PCR のフィデリティは損なわれません。

図参照

操作手順

HotStarTaq DNA Polymeraseに付属の至適化済みプロトコールを用いてPCRセットアップを迅速かつ容易に行なえます。HotStarTaq DNA Polymeraseは、95℃、15 分間のインキュベーションステップで活性化され、このステップは既存のサーマルサイクリングのプログラムに容易に導入できます。反応は室温で設定することができるので、使いやすく便利です(図" HotStarTaq procedure")。
図参照

アプリケーション

HotStarTaq DNA Polymeraseは、増幅などの高度なアプリケーションを含む様々なアプリケーションに最適です:

  • 複雑なゲノムテンプレート
  • 複雑なcDNAテンプレート(例;RT-PCR)
  • 低コピーのターゲット(例;シングルセルPCR)
  • マルチプレックスPCR

裏付けデータと数値

仕様

特徴仕様
applicationsPCR, RT-PCR, Complex genomic templates, very low-copy targets
withwithouthotstartWith hotstart
reactiontypePCR amplification
sampletargettypeGenomic DNA and cDNA
realtimeorendpointEndpoint
enzymeactivity5' -> 3' exonuclease activity
mastermixNo
singleormultiplexSingle

リソース

クイックスタートプロトコール (1)
キットハンドブック (1)
HotStarTaq DNA Polymerase; HotStarTaq Master Mix Kit - For highly specific hot-start PCR without optimization  
Supplementary Protocols (1)
パンフレット (2)
Addressing critical factors and new solutions
MSDS (2)
Download Safety Data Sheets for QIAGEN product components.
Download Safety Data Sheets for QIAGEN product components.
テクニカルインフォメーション (1)
Certificates of Analysis (1)

出版物

MALDI-TOF mass spectrometry for multiplex genotyping of CYP2B6 single-nucleotide polymorphisms.
Blievernicht JK; Schaeffeler E; Klein K; Eichelbaum M; Schwab M; Zanger UM;
Clin Chem; 2006; 53 (1):24-33 2006 Nov 2 PMID:17082249
Age-related urinary excretion of BK polyomavirus by nonimmunocompromised individuals.
Zhong S; Zheng HY; Suzuki M; Chen Q; Ikegaya H; Aoki N; Usuku S; Kobayashi N; Nukuzuma S; Yasuda Y; Kuniyoshi N; Yogo Y; Kitamura T;
J Clin Microbiol; 2006; 45 (1):193-8 2006 Nov 8 PMID:17093017
Seizures and enhanced cortical GABAergic inhibition in two mouse models of human autosomal dominant nocturnal frontal lobe epilepsy.
Klaassen A; Glykys J; Maguire J; Labarca C; Mody I; Boulter J;
Proc Natl Acad Sci U S A; 2006; 103 (50):19152-7 2006 Dec 4 PMID:17146052
Assessing combined methylation-sensitive high resolution melting and pyrosequencing for the analysis of heterogeneous DNA methylation.
Candiloro IL; Mikeska T; Dobrovic A;
Epigenetics; 2011; 6 (4):500-7 2011 Apr 1 PMID:21364322