FlexiTube siRNA

1遺伝子の効率的なRNAi同時解析用

Products

FlexiTube siRNAは分子生物学的アプリケーション用であり、疾病の診断、予防、あるいは治療に使用することはできません。
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FlexiTube GeneSolution

Cat. No. / ID. / ID.   1027416

siRNA GeneSolution details
₩644,000.00
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FlexiTube siRNA (20 nmol)

Cat. No. / ID. / ID.   1027419

20 nmol siRNA with modification options delivered in tubes
₩1,212,000.00
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FlexiTube siRNA (20 nmol)

Cat. No. / ID. / ID.   1027418

20 nmol siRNA delivered in tubes
₩711,000.00
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FlexiTube siRNA (5 nmol)

Cat. No. / ID. / ID.   1027417

5 nmol siRNA delivered in tubes
₩433,000.00
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FlexiTube siRNA (1 nmol)

Cat. No. / ID. / ID.   1027415

1 nmol siRNA delivered in tubes
₩195,000.00

特徴

  • 経済的なsiRNAにより多くの遺伝子解析が可能
  • どの遺伝子にも対応する最適なRNAi ソリューション
  • 最新のsiRNAデザインでオフターゲット効果のリスクを最小限に抑制
  • GeneGlobeポータルサイトでsiRNAを簡単に検索/注文

製品詳細

FlexiTube siRNAには、FlexiTube siRNA およびFlexiTube GeneSolutionの2つの異なる製品がございます。

FlexiTube siRNAにより少数の遺伝子を対象としたRNAi解析実験を経済的に行なえます。ヒト、マウス、ラットのsiRNAでは 5 nmolあるいは20 nmolで、ヒト、マウスのsiRNAでは1 nmolの経済的な合成スケールが入手可能です。

FlexiTube GeneSolutionは1標的遺伝子当たり4種類のsiRNA(1 nmol)をセットにした遺伝子特異的な製品です。FlexiTube GeneSolution を使用することで、複数のsiRNA による信頼性の高い検証実験が効果的に行なえます。革新的なHP OnGuard siRNA Design を用いてデザインされたFlexiTube siRNA およびFlexiTube GeneSolutionは、QIAGENのGeneGlobeポータルサイトから入手可能です。

パフォーマンス

性能保証

FlexiTube siRNAには1回だけ無料で再納品する保証が付いております。同じターゲット遺伝子に対して数種類のFlexiTube siRNAsを注文され、そのうち少なくとも2種類がターゲット遺伝子を 70%以上ノックダウンしなかった場合、QIAGEN は追加料金無しで、2種類のsiRNAを1度だけ再納品します。再納品に際しては適切なトランスフェクション条件下でsiRNAがmRNAレベルでターゲット遺伝子を最低70%ノックダウンできなかったことを証明するデータが必要です。このデータにはトランスフェクション効率、silencingの定量データ、ポジティブコントロールで70%以上のノックダウン効果を示すデータも含まれます。このオファーは製品納入後6か月まで有効です。

実験的に検証済みの数千のsiRNA

数千のヒトsiRNAにおいて、リアルタイムRT-PCR 解析で70%以上のノックダウン効果のあることが実証済みです。これらの検証済みsiRNAを使用した実験の詳細やノックダウンレベルの情報は GeneGlobeでご覧いただけます。これらのsiRNAは、QIAGENの研究者により行なわれた世界最大規模のsiRNAバリデーションプロジェクトの結果です。このプロジェクトに関する詳細は論文Krueger, U. et al. (2007) Insights into Effective RNAi Gained from Large-Scale siRNA Validation Screening. Oligonucleotides 17, 237をご覧ください。

最先端のsiRNAデザイン

siRNAデザインプロセスにおける進歩により、QIAGENの高性能なHP OnGurard siRNA Designは効果的かつ特異的なsiRNAを確実にお届けします。膨大なRNAi実験のデータセットをもとにしたニューラル·ネットワークテクノロジーを用いてsiRNAをデザインしています。その後、適正に評価された重複のない最新の配列データベースと新しい特徴を取り入れたQIAGEN独自の相同性解析ツールを用いてsiRNAデザインとゲノムの他の配列との相同性をチェックします。HP OnGuard siRNA Designは以下の特長を取り揃えています(表1)。

HP OnGuard siRNA Designの特長
特長 概要 参考文献
ニューラル・ネットワークテクノロジー 大規模なRNAiデータセットをベースにしたBioPredsi neural networkをsiRNAデザインに利用 1-3
世界最大規模のsiRNA 検証プロジェクト QIAGEN研究者が数千のsiRNAのノックダウン効果を実証したプロジェクトからのデータにより、デザインプロセスは強化および改善された。多数の創薬ゲノムsiRNAが、このプロジェクトで少なくとも70%のノックダウンを提供することが証明されている。 4
ホモロジー解析 解析は独自のツールと重複のない最新の配列データベースを利用
Affymetrix GeneChip解析 ゲノムワイド解析によりオフターゲット効果を最小限に抑えるsiRNAデザインの改良開発を実現
最新のsiRNA標的配列 NCBIデータベースからの最新データにより正確なデザインを実現
非相称 siRNA は5'末端塩基対の安定性が同等ではないようにデザインされている。5'末端の結合が弱いアンチセンス差がRISCに取り込まれ、一方センス鎖は分解される。非相称は、機能性の高いsiRNAをデザインし、センス鎖がRISCに組み込まれて起こるオフターゲット効果のリスクを抑制する。 5, 6
3' UTR/Seed領域 解析は、siRNAアンチセンス鎖のSeed領域と目的としていないmRNA標的の3'非翻訳領域との一致を複数のパラメーター検索で情報処理を行なう(詳細は本文参照) 7-12
SNP回避 SNPs(single nucleotide polymorphisms)にかかるsiRNAを排除するためにRefSNPデータベースを使用。ある1つのSNPにしか対応していないsiRNAはその効果が変動するために、このプロセスによりsiRNAのサイレンシング効果が増大する
インターフェロンモチーフの回避 インターフェロン応答を起こすことが判明している複数の配列モチーフに対してsiRNAを検索し、そのようなモチーフを持つsiRNAを排除 13, 14
1.Huesken, D. et al. (2005) Design of a genome-wide siRNA library using an artificial neural network. Nat. Biotechnol. 23, 995.
2.Mukherji, M. et al. (2006) Genome-wide functional analysis of human cell-cycle regulators. Proc. Natl. Acad. Sci. 103, 14819.
3.Matveeva, O. et al. (2007) Comparison of approaches for rational siRNA design leading to a new efficient and transparent method. Nucleic Acids Res. 35, e63.
4.Krueger, U. et al. (2007) Insights into effective RNAi gained from large-scale siRNA validation screening. Oligonucleotides 17, 237.
5.Aza-Blanc, P. et al. (2003) Identification of modulators of TRAIL-induced apoptosis via RNAi-based phenotypic screening. Mol. Cell 12, 627.
6.Schwarz, D.S. et al. (2003) Asymmetry in the assembly of the RNAi enzyme complex. Cell 115, 199.
7.Farh, K.K. et al.(2005) The widespread impact of mammalian microRNAs on mRNA repression and evolution.310, 1817.
8.Grimson, A. et al.(2007) MicroRNA targeting specificity in mammals: determinants beyond seed pairing.Mol.Cell 27, 91.
9.Jackson, A.L. et al.(2003) Expression profiling reveals off-target gene regulation by RNAi.Nat. Biotechnol.21, 635。
10.Lewis, B.P., Burge, C.B., and Bartel, D.P.(2005) Conserved seed pairing, often flanked by adenosines, indicates that thousands of human genes are microRNA targets.Cell 120, 15.
11.Lim, L.P. et al.(2005) Microarray analysis shows that some microRNAs downregulate large numbers of target mRNAs.Nature 433, 769.
12.Saxena, S., Jónsson, Z.O., and Dutta, A. (2003) Small RNAs with imperfect match to endogenous mRNA repress translation.Implications for off-target activity of small inhibitory RNA in mammalian cells.J. Biol.Chem.278, 44312.
13.Judge, A.D., Sood, V., Shaw, J.R., Fang, D., McClintock, K., and MacLachlan, I. (2005) Sequence-dependent stimulation of the mammalian innate immune response by synthetic siRNA.Nat Biotechnol.23, 457.
14.Hornung, V. et al.(2005) Sequence-specific potent induction of IFN-alpha by short interfering RNA in plasmacytoid dendritic cells through TLR7.Nat Med.11, 263. 

3' UTR/Seed領域解析

いくつかの研究は、意図していないmRNAの3' 非翻訳領域(UTR)とsiRNAアンチセンス鎖のSeed領域の一致がオフターゲット効果を引き起こしていることを示唆しました(表)。Seed領域は二本鎖siRNAのアンチセンスsiRNA鎖の2~7塩基目にある6ヌクレオチドから構成されています。これらのヌクレオチドのマッチは、siRNAがmiRNAに類似したメカニズムにより標的としない遺伝子の抑制に寄与することがあります。QIAGENでデザインしたsiRNAは、ヒト、ラット、マウスのRefSeqデータベースに由来する独自の3' UTR配列セットを用いて、3' UTR/Seed領域の相補性を解析しています。miRNAに類似するオフターゲット効果に関与する可能性のある全てのホモロジーをチェックするために、これらの配列と各siRNA のアライメントを行なっています。

siRNA Seed領域の6ヌクレオチドのうちの6つが無関係な遺伝子の3' UTR配列とマッチしていることが頻繁にありますが、このようなマッチを示すsiRNAを排除することは不要ですし、実用的でもありません。Seed領域と他の相同性を示す10あるいはそれ以上の塩基とのマッチが一つのsiRNA配列内に認められることは、非常に珍しいことです。このような相同性は、オフターゲット効果を引き起こす可能性がより高いので、これらのsiRNAは取り入れられず、無関係な標的遺伝子に対して有意な相同性が低い他のsiRNAが選択されます。

いくつかの標的遺伝子では、このような相同性をまったく示さないsiRNAを選択することは不可能です。これらの場合には、そのsiRNAが目的としない無関係な遺伝子のEntrezGene IDsをGeneGlobeで提供しています。このタイプの相同性が観察されたということは、これらの遺伝子が必ずしもそのsiRNAにより影響を受けるということではありません。しかし、これらのsiRNAは続く解析で意図しない標的遺伝子へ影響することが考えられます。

原理

FlexiTube siRNAはわずか1 nmolの経済的な合成スケールで少数のsiRNAを(ご注文は4本から)、あるいは 5 nmolおよび20 nmolでご注文いただけます。凍結乾燥のsiRNAをチューブでお届けします。

標的遺伝子の最適なsiRNAセットFlexiTube GeneSolution

関心のある遺伝子(ヒトあるいはマウス)の情報詳細をGeneGlobeポータルサイトに入力するだけで、お客様の標的遺伝子に対する効率的なRNAi ソリューションが提示されます。検索結果は、各遺伝子に対応する4種類の推奨siRNAがFlexiTube GeneSolution(1 nmol)として示されます。公表されているガイドラインでは、RNAi実験結果を確実にするために複数の実験を行なうことが推奨されています(Echeverri, C.J. et al.(2006) Minimizing the risk of reporting false positives in large-scale RNAi screens.Nat. Methods.3, 777; Echeverri, C.J. and Perrimon, N. (2006) High-throughput RNAi screening in cultured cells: a user’s guide.Nature Reviews Genetics 7, 373.)。重複実験では、オフターゲット効果を排除するため同じmRNA 上の異なる領域を標的にしたいくつかの個別のsiRNA を用います。オフターゲットによる表現型は、あるsiRNAが本来の標的転写物だけではなく他の転写物を同時に抑制した際の特異的なパターンにより誘導されます。この現象はsiRNAの配列に直接由来するため、配列の異なる複数種類のsiRNAが同じ配列に起因するオフターゲット効果を引き起こす確率は非常に低くなります。ある表現型を数種類の異なるsiRNAで確認することは、siRNAの特異性を示すために容易に実践できる簡便な方法です。FlexiPlateTube GeneSolutionを用いてヒトおよびマウスの遺伝子に対する複数のRNAi実験が行なえます。お客様の実験に最適なソリューションを直ぐに提供できるように、QIAGENでは各遺伝子に対応する適切なsiRNAをお届けしています。

siRNAの配列情報を添付

全てのsiRNAには無料でsiRNA配列情報が付いています。siRNAの配列を実験結果の解析およびノックダウンの検証のために使用できます。研究論文にsiRNA配列が必要な場合には、掲載することもできます。

修飾オプション

20 nmol スケールのFlexiTube siRNAでは、Alexa Fluor、フルオレセイン、ローダミン、Cy3、Cyanine 670 による標識、アミノ、チオ・リンカーなどの修飾オプションやリン酸修飾が可能です。

操作手順

ロースループットのsiRNAトランスフェクションにはHiPerFect Transfection Reagent、ハイスループットのsiRNAトランスフェクションにはHiPerFect HTS Reagentをお奨めします。

アプリケーション

FlexiTube siRNAおよびFlexiTube GeneSolutionは、少数の標的遺伝子を用いた機能ゲノミクスあるいはパスウェイ解析に最適です。

リソース

サイエンティフィック・ポスター (1)
Poster for download
技術情報 (1)
Extensively characterized controls for RNAi in human, mouse, and rat
テクニカルインフォメーション (1)
MSDS (1)
Download Safety Data Sheets for QIAGEN product components.
Certificates of Analysis (1)