QIAsymphony SP/AS Instruments

• タッチスクリーンで使いやすく革新的なモジュラーシステム
• 様々なタイプのサンプルからDNA、RNAの精製
• アッセイセットアップのためにQIAsymphony ASへ溶出液を自動トランスファー
• バーコードの自動読み取りでサンプルおよび試薬の完全トラッキングが可能
• サンプルリストのインポートとサンプルシートのエクスポートに対応

QIAsymphony SP は専用のQIAsymphony Kit と組み合わせることにより、様々なスタートサンプルからのDNA、RNA、バクテリアおよびウイルス核酸のサンプル調製を実現します。QIAsymphony ASモジュールはQIAsymphony SPの性能にPCR自動化セットアップまで拡大し、リアルタイムPCR装置Rotor-Gene Qと弊社のリアルタイムおよびエンドポイントPCRキットとの組み合わせにより、PCRワークフローの至適化を実現し、最高の効率が得られます。

QIAsymphony SP は1 バッチあたり最大24 サンプル（最高2 ml）で1～96 サンプルを処理し、貴重な時間を節約します。QIAsymphony 専用の各種キットは、至適化済みプロトコールと組み合わせることにより、わずか数種類のキットで幅広いスタートサンプルやアプリケーションに適応できるため、ラボにおける作業効率を向上します。QIAsymphony テクノロジーは、シリカゲルによる迅速で効率的な精製と、磁性粒子による簡便な操作を組み合わせています。

QIAsymphony SP とQIAsymphony AS の組み合わせにより全ワークフローの完全自動化システムを実現します。人為的エラーを起こしやすいマニュアルでのピペッティング操作がなくなり、日常的に複雑なPCRアッセイを行なうラボにとって理想的なシステムです。QIAsymphony AS は試薬、溶出液、アッセイ反応液を冷却し、安全で再現性のあるアッセイセットアップを行ないます。QIAsymphony AS は1 ランあるいは1 サンプルあたり複数のアッセイをセットアップでき、QIAGEN PCR/RT-PCR Kit による実験をサポートします。ラボ内のアッセイ用にカスタマイズすることが可能です。

画期的なデザインにより、QIAsymphony SP/ASは卓越したプロセス安全性とサンプル調製の標準化をお届けします。チップガードがクロスコンタミのリスクを最小限に抑え、内蔵のUV ランプが自動化装置内のコンタミを効果的に防止します。サンプルおよび試薬のバーコード読み取りにより、精製およびアッセイセットアップの全工程を通じてサンプルを完全にトラッキングできます。サンプルのIDや位置、サンプル調製とPCR用試薬のロット番号、使用期限に関する情報を含む結果が時系列の電子ドキュメントで作製されます。Multi-level user management（マルチレベルユーザー管理）により装置を使用したユーザーの記録が残ります。Electronic result file（電子結果ファイル）はネットワークに繋がっているプリンターで自動的に印刷するか、USBスティックにダウンロードして保存することも可能です。

QIAsymphony Cabinet SP/AS（図 " QIAsymphony Cabinet SP/ASQIAsymphony Cabinet SP/AS"）は、QIAsymphony SP/ASを正しく設置するように特別にデザインされています。QIAsymphony Cabinet SP/ASはQIAsymphony SP用とQIAsymphony AS用の2つのパーツで構成されています。QIAsymphony SPとQIAsymphony AS装置を所有されている場合は、2つの装置を並べて設置するために両方のキャビネットが必要になります。QIAsymphony SP装置のみをお持ちの場合はQIAsymphony Cabinet SPのみが必要です。QIAsymphony Cabinet SPとQIAsymphony Cabinet ASはそれぞれ廃棄用コンパートメントがあり、ワークテーブル上の使用済みチップを廃棄できます。

QIAsymphony SPで調製したサンプルはQIAsymphony ASに自動的に移動され、マニュアル操作ステップを削減し、コンタミのリスクを最小限に抑えます。QIAsymphony SPとASはまた個々に操作可能なので高い柔軟性があります。すでに調製し終わったサンプル、あるいは別のQIAsymphony SPで調製したサンプルはマニュアルでQIAsymphony ASにアプライできます（図 " QIAsymphony ワークフロー）。

サンプル調製とアッセイセットアップのランはタッチスクリーンで操作します。必要なサンプル、試薬、プラスチック製品を装置にセットするだけで準備は完了します。装置内で詳細な残量チェックが自動的に行なわれます。これにより、選択したプロトコールに対するワークテーブルの正確なセットアップが確保できます。サンプル調製後、核酸溶出用ボックスから取り出すか、トランスファーモジュール経由で溶出液をQIAsymphony ASに自動的に移動させ、アッセイセットアップを行なうことができます。アッセイセットアップ後、アッセイをリアルタイムPCR装置に直接移動して解析することも可能です。

サンプルインプット用ボックスは多様なサンプルフォーマットに対応しているので、様々なワークフローやサンプル調製のニーズに適しています。バーコードでラベルしたサンプル用チューブ（primaryとsecondary、直径10～16.9 mm）、マイクロプレート、ブロックをセットできます。1バッチあたり最大24サンプルとインターナルコントロールを続けてアプライし、バッチごとに異なるプロトコールを選択できるオプションにより、時間を節約し効率性が増加します。QIAsymphony ASは1 ランあるいは1 サンプルあたり単一あるいは複数のPCRをセットアップでき、パネル試験のための溶出液の分注、また試薬、溶出液、PCRアッセイの冷却を行なえます。アウトプットアダプターの選択により多様なリアルタイムPCR 装置（Rotor-Gene Q、96ウェルフォーマットなど）を使用することが可能です。検出にRotor-Gene Q を使用する場合は、PCR反応をStrip TubeあるいはRotor-Discにセットアップするだけで解析ができます。

QIAsymphony Kitは安全で非常に使いやすいキットです。即使用可能なバーコードでラベルした試薬カートリッジには、精製手順に必要な全試薬（付属酵素を含む）があらかじめ充填されています（図 " 充填済みのプレパックカートリッジ"）。ワークテーブルのセットアップが簡単かつ迅速に行なえ、貴重な時間を節約できます。QIAsymphony のボックスに最高2種類の試薬カートリッジを入れるだけで準備完了です。同じキットの試薬カートリッジではなく、別々のキットの試薬カートリッジをセットすれば、1回のランで96サンプルから2種類の精製法を実施できます。試薬カートリッジは本装置により自動的に開封され、選択したサンプル数だけの試薬量が使用されるため、コストを完璧に管理できます。

QIAsymphony SP/AS装置は、以下のようなアプリケーションを実施しているラボに最適です。

• 分子診断研究およびバイオメディカルリサーチ
• ヒト個人識別
• 動物関連アプリケーション
• バイオセキュリティー研究
• ゲノミクスのようなライフサイエンス分野のアプリケーション

QIAsymphony operating softwareは、標準化されたプロトコールを選択し適応させるオプションを備え、サンプル調製およびアッセイのセットアップの各ステップでユーザーをガイドします。バッファー、試薬、マスターミックス、およびコントロールなどの必要な量が自動的に計算され、ロードされる消耗品の数量と種類をユーザーに通知します。サンプルローディング情報がQIAsymphony SP からQIAsymphony AS へ転送される大変便利な機能により、アッセイを設定するための必要なステップを低減します。

QIAsymphony SP/ASは、標準化された通信インターフェースを搭載しています。サンプルを実験室で受け取る前に、作業リストとラックファイルの自動ランの設定を可能にし、装置にインポートすることもできます。アッセイセットアップ後、サンプルリストは、選択されたリアルタイムPCR サイクラーにエクスポートすることができます。この双方向のデータ交換はQIAsymphony SP/AS の検査情報管理システム（LIMS）への統合を可能にします。

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